Ingress病と揶揄される足底筋膜炎がポケモンGOでも
ポケモンGOで何に金をかけるべきか?そう聞かれたら間違いなく僕はスマホでも、バッテリーでも、嫁の機嫌をとるためのプレゼントでもなく靴そう答えるだろう。なぜそう答えるのか?僕はIngressというポケモンGOを開発しているナイアンティックのゲームで歩き過ぎて足底(腱)筋膜炎になってしまったのだ。一部の整形外科の間でIngress性筋膜炎とさえ揶揄されるこの病気。一番の診断方法はスマートウォッチをつけているかどうかというまことしやかな話がある。この病気おっさんがなるならまだいい。年のせいだ!そう一言で片づけてしまうだろう。
しかし、この治療に難渋するめんどくさい病気が全国のキッズに起きてしまうとなるおっさんとて少し心痛む。若い故子供は限度を知らない。大人でさえついついやり過ぎて一日5万歩も歩きスマホをしてしまうIngressより酷い惨状になることだけは避けねばなるまい。やはり、ここはキッズのパパ達にきちんとポケモンGOを楽しんで貰うためにもきちんと原因から対策まで徹底解説しておく。
足底筋(腱)膜炎とは?
足の裏の踵よりすこし末梢側(指先側)踵の骨から少し離れた部位に痛みが慢性的に出る病気です。足の裏には、足底筋膜と呼ばれる、膜のように薄く幅広い腱が、かかとの骨から足指の付け根まで張っています。足の甲の骨は、弓状(アーチ)になって三角形でテントのような形を取って体重を支えています。このテントのアーチを弓の弦のようにピンと張って支えているのが、足底筋膜と呼ばれる部位です。筋膜は所謂ゴムのような伸縮性が少しある組織です。若い頃は丈夫な足底筋膜も、歩行やランニング、ジャンプで使いすぎたり、四十歳代以降になると、ゴムの経年変化のようにひびが入りそこの部位に炎症を起こします。
足底筋膜炎の痛みの特徴
痛みについては以下のような特徴があるとされています。
- 朝起きての最初の数歩がとても痛いがそのうち軽くなってしまい忘れてしまう。
- 長い間座り急に歩き出すと痛む。
- かかとの骨の前方内側を押すととても痛いところがある。
治療
ほぼ9割の人は1ヶ月から3年以内に自然治癒するといわれています。
安静とストレッチ
足のストレッチをしながら、刺激を避けて自然治癒を待ちます。この写真のように足先を引っ張り足底の腱膜を引っ張ってあげます。スポーツが原因であれば練習量を減らします。つまり、痛い間はポケモンGOにしろIngressにしろ禁忌です。
テーピング
テーピングしアーチをサポートするやり方もあります。
非ステロイド系湿布
非ステロイド系抗炎症剤の湿布薬や塗り薬が一時的に症状緩和には有効ですが、炎症自体を止めるしろものではありません。ただ単に痛みを止めて居るだけです。あと、完全に余談ですがモーラステープはかぶれやすい&日光でそのかぶれが悪化するので注意してください。
足底板(インソール)を入れる
足のアーチを補助する足底板を使用する。2-4足趾の足の付け根の真ん中あたりに魚の目、タコが出来ている人は中足骨をサポートする横アーチパッドを、外側に魚の目、タコがある人は縦アーチパッドがあるインソールが良いと思います。
消炎鎮痛剤を内服
消炎鎮痛剤内服は症状の緩和に役立ちますが完治には結びつきません。しかし、痛みを我慢することは免疫低下などあまり良いことがありませんので安静と併せてお使いください。
体外衝撃波疼痛治療
難治性足底筋膜炎の治療機器として尿路結石などの治療に用いられる体外衝撃波が使えるようになりました。衝撃波が痛みを取る仕組みについてはさまざまな説があり、痛みを感じ取る自由神経終末を変性させたり、痛みを伝える物質などを減少させたり、衝撃波の照射で新しい血管が誘導されたりすることによって、治癒が促されると考えられていますが結局のところよく分かっていません。治療の最初には痛みがあるがすぐに慣れるため麻酔はしません。治療効果が出るには最低でも2、3日かかるとされています。1回で良くなる場合もあるが、何回か治療を要する場合もあります。
ポケモンGOに役立つ情報をまとめました。
source : コリログ