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2015年4月10日金曜日

盲目の少女が繋げたアーティファクト(大玉転がし)

2015_0410_alan01 Alan Talkington (JonathanConnor)


Ingressでは3月28日まで、普段の戦いとは別にポータルとポータルをつないで玉(シャード)を目的地まで届ける「アーティファクト」というゲームが行われていました。世界中に31個の玉がばらまかれ、それぞれ現地のエージェントがポータルとポータルをつないで玉の移動を試みます。そのためには玉のいるポータルまで出向き、現地でIngressを操作する必要があります。


今回紹介するのは、イリノイ州からアーティファクトに参加したエージェント、アランさんからの投稿。「転がしてやったぜ!」というレポートを投稿したのですが、話はそれだけでは終わりませんでした。現地ではエージェントの娘さんも参加していたのです。アランさんはアーティファクトのことを話し終え、こう続けました。


だけど話はこれだけで終わらず、僕はIngressが好きな訳を再認識したんだ。

我々のシャードは、チェットとアマンダの娘・レーナが繋げて、ミズーリからアイオワまで運ばれた。

レーナは目が見えない。僕は盲目の人がIngressをするなんて、ましてリンクを繋げるなんて聞いたこともなかった。彼女が若いなんてことは言うまでもなく、ましてそれはシャードだし、余計なプレッシャーがかかったんだ。

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チェットとアマンダは、レーナと一緒にiPadを使った。Ingressはテクノロジーの使い方を勉強する方法としては面白いし、これからどんどんテクノロジーを使いこなさなきゃいけなくなるからね。


iPadのケースに点字のラベルを貼ったから、レーナはどこを押せばいいかわかったんだ。画面に出る文字はアプリやソフトが読み上げた。 画面に表示される動きや場所は指でなぞりながら両親が教えたんだ。


参考までに言うと(彼女の両親がどうしても言えって言うもんだから)、レーナは二年前にウクライナから、姉妹で養子に迎えられた。毎日いろんな問題にぶつかる中、Ingressは両親との絆を深め、学ぶ手段になっていたんだ。


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国中から送られたCOMMのお祝いメッセージで、レーナは格別な気分を味わった。


このゲームだって欠点はある。注意深い人にはわかるんだ。あちこちの物を読まなきゃいけないし…まあ大体それが正しいんだけど。


このゲームのいいところって、コミュニティをつくれるってとこ。Ingressは長年、そんな素敵なコミュニティを維持できて幸運だ。我々には欠点もあるけど、こんな時代だから、単なるゲームが与えてくれる大きなものを思い出させてくれるんだ。


今の時代、盲目の少女がシャードを転がせるんだ。それで、多くの善人のおかげで、彼女は自分が特別だと感じている。小さいことかもしれないけど、そうなるようにみんなが一致団結した。みんながレーナと家族に楽しい時間を提供し、他の子供たちと同じように遊ぶ時間を提供し、レーナが抱えている問題を一瞬でも忘れさせてくれた。


今度君たちが「何故ファームがない」とか「なんでこのポータルは壊れてないの」なんてけんかをするときには、ちょっと立ち止まって何ができるか思い出してみて。善を為す方法を考えよう。本当に必要としている人たちにコミュニティの力を貸してあげようよ。


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Alan Talkington (JonathanConnor)



翻訳協力:えりついんさん


(´-`).。oO(ちょうど私も京都で行われたイベント「証人」の帰り道、まだ白杖に慣れない方の手を取って一緒に帰ったので、とてもタイムリーでした。もちろんその方はエージェントではなかったんですけどね。翻訳してくださったえりついんさんも、ありがとうございました!)




source : Ingress(イングレス)速報