昨日3月25日、東京のFMラジオ放送局J-WAVEの「HELLO WORLD」にて、22:00~23:30にかけて「Ingressに超フォーカス」と題したIngressの特集が組まれました。パーソナリティーはDJ TARO氏、ゲストにNiantic Labsから川島優志さんと須賀健人さん(アジア地域マーケティング担当)が迎えられました。動画はこちらから見ることができます。
※番組と併行して、約200人が現地六本木ヒルズに集結することとなったイベントも開かれましたが、この記事には書ききれないので、一旦ここではトーク内容の中で興味深いものをピックアップしました。
- 記事内の関連リンクは当サイトの独断で、実際の出来事や当時の記事へリンクしています。
- 見やすくするため、発言者のお名前は敬称略とさせていただきました。
- 「あの」「えっと」などは省略しています。
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Ingressが日本で流行った理由
須賀「いくつか理由はあると思うんですけど、まず一つ目が、日本人はゲーム大好きなんですよ。パズドラとかも大好きですし、ただそれだけじゃなくてこのIngressみたいに外に出て歩くゲームも昔からありまして、ガラケーの時代から、戦国なんとかみたいなのもあったりして、そういう土壌もあったのかなと。
二つ目が、日本って都市が一つの場所に集中していて、人口も建物もすごい集中しているんですよ。なのでポータルがすごい沢山あるんですね。あとは歴史的な建造物とかも例えば京都とかにも沢山あって、ポータルになり得るものってすごい沢山あるんですよ。人も沢山いるしいいポータルも沢山あるし、そんな理由でどんどん人を惹きつけたのかなと思います」
川島「あとやはり日本は安全な所ですよね。世界の他の都市だと歩いているうちに危険な地域に迷い込んでしまったとかですね、夜はちょっと危なくて歩けないよっていうような都市も…」
TARO「ここは本当は行かないほうがよかったのにっていう所にね」
川島「はい。そういうこともよくあるんですけども、日本は非常に治安が良い所で、そういうのも歩きやすさにつながっているのかなと。交通機関もすごく発達していますよね」
証人(Shonin)は京都が最大
須賀「3月28日に、証人(Shonin)という名前のイベントを京都で行います。このイベントなんですけれども、京都の町をいくつかのエリアに分けて、その中で緑チームと青チームでポータルを取り合うといったイベントになります。同様のイベントが世界各地でも開催されておりまして、ただやっぱり京都の規模が一番大きいんですよね」
TARO「お寺とかそういう意味ではねえ」
須賀「そうなんです。ポータルがやはりお地蔵さんとか沢山あったり、お寺とか本当にそこらじゅうにあるんですよね京都って。そこを舞台にして青対緑戦ってもらうと」
川島「海外からも、京都の観光も楽しめるということで、かなり多くの海外からの参加者もいます」
Dasrana Tokyoの思い出
TARO「今まで開催された大きな大会って他にもあるんですか」
川島「はい。こうしたイベントは過去2年間の間に数々の世界中の都市で開かれていて、小さいものを含めると200〜300都市ぐらいで、延べ人数でいうと5万人ぐらいが参加していますね。
東京でも昨年12月にDarsana Tokyoというイベントが開かれまして、そのときは5000人近くが国内外から参加して戦いました。そのときは始まった直後にですね、ポータルの陣地を取り合うんですけど、緑でその上を覆ってしまうと40%ボーナスがつく、あるいは青で覆うと青に40%、ボーナスがつくというような仕組みになっているんですけども、東京というのは全部を包むというのは難しいんですね。さすがに実現はできないんじゃないかという風に皆思っていたんですけど、その想像をはるかに超える、北海道の襟裳岬と中国とグアムの3点をつないだ三角形で、北海道を除いた日本をほとんど包んでしまうような大きな三角形を作って、誰もの想像を上回るような…。それがリアルに起こっているというのは非常に面白かったです。で、北海道の襟裳岬のポータルを奪い返すために陣地の一角を壊すために吹雪の中を向かったエージェントが居たりですね…。」
TARO「本当に行かないとできないから、天候とかいろんなものに左右されて、時には飛行機で移動、船で移動、徒歩で移動っていうね。そのスケールがすごいですよね。」
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開発は、苦労より発見
photo credit: AntarcticBoy ※エフェクト加工は当サイトによるもの
TARO「開発段階で一番苦労したところってどんなところだったんですか」
川島「苦労というよりも発見ですね。我々も作りながら世界中のエージェント達の行動に驚かされてきたんですね。我々が“こういうふうにしたら、こういうふうになるだろう”という予測をはるかに上回るようなことをしてくれるんですね。
先ほどレベル16の方出ていただきましたけど(電話出演)、最初に設定したときはレベル16に到達するようなプレイヤーは出ないんじゃないかというぐらいの難しいハードルを設定したんですけども、見事にですね、今では世界中に何人ものレベル16の方がいらっしゃって、ほんとうにもう想像を上回りますね。そういうことに驚かされながらこちらも作っています」
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Ingressのこれから
TARO「今後(Ingressが)どんなふうになっていくか、一言ずついただけますか」
川島「まず今日ですね、発表となった日本語化がありまして、まだ始まったばかりなんですけどこれからどんどんネット上の声なんかも聞きながら改善されていくと思いますし、これから始める人にもハードルが下がって、人にもすすめやすくなるのではないかなと思っています。ストーリーなどもよりわかりやすくなるように日本語で、本であったりとかそういったものも今後出ていきますし、是非展開を楽しみにしていただけたらなと思います」
須賀「Ingressというゲームはユーザーさんと一緒に作り上げていくゲームだと思っていますので、もっともっとユーザーさんの声を聞いて、地域の方々と密着しながら楽しいゲームを作っていけたらなと思っています。Nianticも他のゲーム(エンドゲームなど)も出すので、そちらの方も是非楽しんでいただけたらと思います」
source : Ingress(イングレス)速報