Google+

2015年4月1日水曜日

“Ingress採用” 企業増える「興味があるだけでも大丈夫」

文字サイズ 小 大  印刷

2015_0401_ingresssaiyou05


 激しい景気の動向とともに、就職活動も毎年違った表情を見せる。今年の就職活動も、今までに見たことのないものになっているようだ。なんと、スマートフォンゲームアプリの「Ingress」を用いた採用活動を行っている会社があるという。



 “Ingress採用” を積極的に取り入れているのは主にIT業界の企業だ。渋谷にあるソフトウェア会社の採用担当者は次のように語った。「いつも机に座って仕事をしているので身体を壊す社員も多く、うちのような少数精鋭の会社にとっては社員一人の療養休暇でも致命的。しかし業務時間外に歩けという命令を出すわけにもいかないし、かといって業務時間中に散歩の時間を設けるほどの余裕もない」


 しかし、Ingressならこれを解決できるというのだ。同氏はこう続けた。「そうした社員に推奨しているのがゲームアプリのIngress。これなら仕事以外の時間を楽しんで歩いてくれる。ところがIngressをすすめても実際に続けるのは4人に1人ほどだった。それならばいっそ、最初からに興味のある学生を採用したほうが早いのでは、それがIngress採用を発案したきっかけです」


 3月1日には同社の採用ページで “Ingress採用” を大々的に告知したところ、現時点で既に例年の倍以上のエントリーがあるという。政府や経団連からの提言により採用スケジュールが大きくずれ込んだ今年度の採用担当者にとっては、この上ない喜びだという。

※エントリーにはGoogle社のメールサービスである「Gmail」のメールアドレスが必須とのこと。


 また、こうした取り組みは採用の現場のみならず、既存の従業員に対する福利厚生の面でも行われている。品川のWebサービス会社の人事はこう語る。「うちは “Ingress手当” としてIngressを始めたレベル3以上の社員には一律で5000円を支給しています。それで歩いて健康になってくれるのであれば十分安い」

※Ingress手当を受けるためには人事担当者からメールアドレスによる招待を受ける必要があるという。


 ちなみに、今回取材にあたってもう一人別の会社の採用担当の方へお話を伺う予定だったが、電話口で「あと3人…あと3人…」と繰り返しており、取材はかなわなかった。


 景気の動向とともにめまぐるしく変化する採用・人事界隈では、日々我々の想像もつかないような取り組みが行われているようである。


実際のIngress求人ページはこちら




source : Ingress(イングレス)速報