3月28日、京都で開催された「SHONIN」アノマリーはエンライテンド(緑陣営)の勝利で終わりました。
早速、様々なサイトでイベント レポートが上がってきています。
まず結果と現況をまとめると、
[1]京都のSHONIN(コネクテッドセルも含む)としては「エンライテンド」が勝利
[2]京都以外のプライマリサイトも含めた「SHONIN 03」の全世界の結果としては「エンライテンド」が勝利
[3]SHONIN#01〜SHONIN#05とアーティファクトを含めた結果としては「レジスタンス」が勝利
…という事になります。
(京都でのAfter Partyでは、[1][2]のみ発表されました。)
※参考
SHONIN 03 結果 https://plus.google.com/+Ingress/posts/ctAHa9Z8QVo
SHONIN 04 結果 https://plus.google.com/+Ingress/posts/fpDqrifWztv
SHONIN 05 結果 https://plus.google.com/+Ingress/posts/eDMsbqf8Knu
上記のリンク先を見るとわかりますが、京都SHONINの最終結果は
レジスタンス 1198ポイント
エンライテンド 4214ポイント
となっております。
なお、SHONIN03(全世界)での結果は
レジスタンス 3981ポイント
エンライテンド 5112ポイント
となっており、全世界のポイントのうち、実に8割以上が京都でのポイントだった事になります。
京都SHONIN、エンライテンドの勝因は何か?
すでに、
「緑陣営が巨大CF合戦を制したから勝った」
「巨大CFがなくても緑が勝っていた」
…など、様々なニュース・情報・意見が飛び交っていますね。
しかし、上記の2つは
どちらも間違いではないが、正確な理解ではありません。
あまり深い分析を書くと両陣営の迷惑になってしまうかもしれませんが、
簡単に「公開情報を元に」今回のイベントにおける勝敗を考察してみたいと思います。
緑陣営が巨大CF合戦を制したから勝ったというのは本当か?
スケールが大きく視覚的にわかりやすいため、巨大CFはIngressネタの中でも注目されやすい素材です。
参考:Ingress公式アカウントによる、緑の巨大CFレポート
※なお、画像ではリンクが直線になっていますが、実際にはもう少し湾曲したリンクになっています。
ストラテジックフィールドとは?
今回、巨大CFはルール上「ストラテジックフィールド」と呼ばれています。
「指定された3つ以上のポータルを内包するCF(コントロールフィールド)」がストラテジックフィールドとなります。
ストラテジックフィールドが複数存在する場合、
「一番外側に出来たストラテジックフィールド」に対して、200ポイントが入るようになっていました。
(なお、4回の測定時間で常にCFを維持していた場合、4回分の得点になるため1つのCFで800ポイントという事になります)
今回、最初の計測時間においては「青CFの外に緑CFがある」という状況でしたので、その場合は「緑のCFのみ有効」という事になります。
なお、前回のDarsanaでも巨大CFは作られましたが、その時はストラテジックフィールドとは呼ばれておらず、ルールも違っていました。
前回は「得点が1.4倍になる」という扱いでしたね。
「CFの200点」だけでは勝てない
Darsanaの時も「巨大CFが出来たのでその中ではもう何も出来ない」と誤解するエージェントが多くいました。
確かに巨大CFに覆われてしまえば、その中で「リンク」や「CF作成」はできません。
しかし、対象ポータルへの攻撃やキャプチャ・デプロイなどは出来るため
「ポータルの取り合い」は有効なのです。
緑の巨大CFができていても、対象のアノマリーポータルが青になっていれば、
そのポータルが通常ポータルなら2点、volatileポータルなら6点が青陣営に入ります。
つまり、「ポータルの取り合い」で200点以上の差がついていれば
巨大CF戦で負けた陣営がAnomalyで勝利する可能性もあるのです。
巨大CFがなくても緑が勝っていたというのは本当か?
さて、ルールをよく読んでいる方であれば、ここまでは理解されていると思います。
そして最終的な得点差を見ると、京都ではエンライテンドとレジスタンスで
3000点以上もの点差が付いていますね。
「これなら巨大CFがなくてもエンライテンドが勝っていた」という方もいらっしゃいます。
確かに、ストラテジックフィールドの200点×3回分を差し引いても、
エンライテンドの得点は3000点以上という事になります。
こうやって単純計算すると、巨大CFがなくても緑陣営が勝っていたように思ってしまいますね。
しかし、話はそう単純ではないのです。
ここで京都での4回の測定を、それぞれ分けて見てみましょう。
M1:R:322 – E:582
M2:R:170 – E:502
M3:R:346 – E:728
M4:R:360 – E:2402
M1〜M3と、M4では点差が全く違うことがわかりますね。
なぜM4だけ桁違いの結果になっているかというと、これは「アノマリーポータルからのリンク・CF」による得点がカウントされたためです。
(巨大CFと区別するため「現場リンク・現場CF」と書きます)
M1〜M3においては、巨大CFに囲われていたため現場リンク・現場CFは作ることができませんでした。
一方で、M4においては巨大CFが消えており、
アノマリーポータルから現場リンク・現場CFを作成することが出来ました。
現場リンクは1本あたり10点、
現場CFは1つあたり20点にカウントされます。
具体的にM4の結果を見てみると、
Portals Owned – RES: 43 – ENL: 79 – [Value: 2 each]
Volatile Portals Owned – RES: 34 – ENL: 39 – [Value: 6 each]
Links Created – RES: 5 – ENL: 121 – [Value: 10 each]
Anchored Fields Created – RES: 1 – ENL: 40 – [Value: 20 each]
Single Field Over Entire Cluster – NONE – [Value: 200]
エンライテンド側は
121本のリンクと、40個のCFを維持していた事がわかります。
つまりリンクで1210点、CFで800点…合わせると2010点が入ったのです。
これはM1〜M3には無かったもので、「M4で巨大CFが消えていたからこそ」の得点です。
「巨大CFが存在しているうちは、両陣営とも現場リンク・CFは作れない
→京都現地でのポイント差は少なくなる」
「巨大CFがなくなると、両陣営とも現場リンク・CFが作れる
→京都現地でのポイント差が大きくなる」
という事が言えます。
現場リンク作成ができないM1〜M3と
現場リンク作成ができるM4では、全くの別ゲームだったのです。
青が勝つ可能性はあった
「もしも」の話をします。
最初に出来た青の巨大CFが最後まで維持され、緑の巨大CFができていなかったら、どうなったのか?
青陣営に「ストラテジックフィールド」の200点追加し、
緑陣営から同200点とM4での「現場リンク・CF関連の2010点」を除外して計算すると、下記のような点数になります。
〜青が巨大CFを維持できていたら、こんな点差だった?〜
M1:R:522(322+200) – E:382
M2:R:370(170+200) – E:302
M3:R:546(346+200) – E:528
M4:R:560(360+200) – E:292
…どうでしょう。
少し適当な計算になりますが、なんとM1〜M4までレジスタンスが全勝していた計算になります。
(現地での攻防には緑が勝っていたのに、巨大CFボーナスで逆転するということ)
あくまでも「もしも」の話ですが、こうなっていた可能性もあったのです。
「ストラテジックフィールドの200点」自体も大きいのですが、
それ以上に大きいのが「現場リンク・CF関連の点数が入らなくなる」という事なのです。
先ほど「CFの200点」だけでは勝てないと書きましたが、
とはいえ「ただのポータルの取り合い」になった場合、200点を取った陣営が圧倒的優位になってしまうのも確かなのです。
つまり先に青CFが完成した状態においては
「青CFを壊す」「それを超える緑CFを完成させる」のいずれかが
緑陣営にとって必須だった事がわかります。
巨大CFの動向次第では、さらに緑陣営が得点を伸ばしていた可能性もありますが、展開によっては「負け」の目もあったのです。
まとめ
以上、京都でのSHONINについて
両陣営の巨大CFが勝敗に与えた影響を今回解説させていただきました。
すでにお分かりのように、巨大CFができたからといって
それだけで勝利できるゲームではありませんでした。
そのことを理解していないと「現場で頑張る意味がない」と勘違いしてしまいがちなのですが、
言うまでもなく現場での攻防は非常に重要な意味を持っています。
しかし、「巨大CFを作る・作らせない」事が重要な要素であったことも確かです。
巨大CF作成・妨害の裏話は、Google+上で色んなエージェントが情報公開しています。
実際にどんな苦労があったのか読んでみるのも、面白いのではないでしょうか。
PS:管理人は現地にて参加していましたが、この記事は現地に居なくてもわかる事を公開情報をもとに分析・解説しています。現地に行かれた方も、遠方から関わった方も、お疲れ様でした。
source : イングレス攻略情報サイト 【リアル課金ドットコム】 #Ingress info